一旦引越し業者と契約後に「転勤・転居が取りやめになった」、「引越しの時期をずらすことにした」、「もっと安い業者があったので別の業者に決めた」などの理由で引越しをやめることになった場合のキャンセル料金、手続きと気になることをまとめました。
引越しのキャンセル料はかかる?
引越しのキャンセル料は、国土交通省規定の「標準引越運送約款」によって定められており、引越し業者の契約により決定した引越し日の2日前までであれば、キャンセル料は発生せず、無料です。引越し日の前日以降のキャンセル料は下記の通りです。
なお、キャンセル料には「キャンセル」する場合だけではなく、「延期」「日時変更」の場合でも発生します。急な仕事の予定のため、日時変更をしたい場合においても2日前までに連絡しないとキャンセル料がかかってしまいますのでご注意ください。
キャンセル日 | キャンセル料金 |
---|---|
引越し日前日 | |
引越し日当日 |
キャンセル料の例
引越し料金が20万円で、3/31が引越し日の場合、3/29までにキャンセルの連絡を行えば、キャンセル料は無料。3/30に連絡した場合は、10%で2万円。3/31に連絡した場合は20%で4万円となります。
>(参考)国土交通省「標準引越運送約款」
www.mlit.go.jp/common/000021071.pdf
第八章 運賃等
(解約手数料又は延期手数料等)
第 二十一条 当店が、解約手数料又は延期手数料を請求する場合は、その解約又は受取日の延期の原因が荷送人の責任によるものであって、解約又は受取日の延期の指図が見積書に記載した受取日の前日又は当日に行われたときに限ります。ただし、第三条第七項の規定による確認を行わなかった場合には、解約手数料又は延期手数料を請求しません。
2 前項の解約手数料又は延期手数料の額は、次の各号のとおりとします。
一 見積書に記載した受取日の前日に解約又は受取日の延期の指図をしたとき見積書に記載した運賃の十パーセント以内
二 見積書に記載した受取日の当日に解約又は受取日の延期の指図をしたとき見積書に記載した運賃の二十パーセント以内
3 解約の原因が荷送人の責任による場合には、解約手数料とは別に、当店が既に実施し、又は着手した附帯サービスに要した費用(見積書に明記したものに限る。)を収受します。
4 第一項ただし書の規定は、前項の費用の収受について準用します。
国土交通省により決められていますので、2日前以前キャンセルについては、キャンセル料の請求は出来ません。ただし、「標準引越運送約款」に基づかない独自の約款で引越し会社で運営している会社もありますので注意が必要です。独自の約款で運営する場合は、国土交通省に届出が必要なのでほとんどないと思いますが、契約時にキャンセル料について必ず確認しましょう。
キャンセル料以外に取られる料金はある?
引越しのオプションサービスを申し込んでおり、かつ、引越し日より前に作業に取り掛かっている場合は、オプションサービスの料金を支払う必要があります。
例えば、引越しの日程の都合上で、エアコンの取り外し・クリーニング、荷物の梱包などの作業を引越し日よりも前にお願いしており、その作業に取り掛かっている場合は、キャンセルした場合においてもオプション料金の全額を請求されます。
作業によりますが、オプション料金は数万単位でかかることが多いので注意が必要です。
引越しをキャンセルするときの手続き – 引越し業者への断り方は?文句は言われる?
引越し業者の代表電話に電話して、出てきた事務の方に「引越しをやめることにしたのでキャンセルさせて下さい」と伝えるだけです。他の業者にした場合においてもばれることはないので「引越しをやめることにした」旨でキャンセルした方が無難だと思います。あとは、名前や住所、契約番号といった事務的なことを聞かれて、キャンセルは受付されます。ホームページの問い合わせ窓口やメールでの連絡が出来る場合は、そちらを使っても構いません。
引越し業者側もキャンセルされることには慣れているので、文句を言われることはありませんので、安心して断りましょう。まれに担当した営業の方から電話が掛かって来ることがありますが、一旦お断りの電話を入れているので特に出る必要はありません。電話を取った場合は、引越しをやめるした旨と見積もりのお礼の一言を伝えれば、問題ないでしょう。
ただ、赤帽等の個人経営の引越し業者では、直前キャンセルはかなり文句を言われることがあります。「電話の連絡先=責任者」であり、直前キャンセルは経営に直接影響を与えるからです。赤帽等と契約している場合には、特に早めにキャンセルをすることをお勧めします。
見積もり時に段ボール等の梱包材を受け取っていた場合は?返す必要がある?
契約後に引越しをキャンセルする場合、受け取った段ボールや梱包資材などは申込み者の負担で返送することになります。また、既に段ボールや梱包材などを使用してしまった場合は、使用した分の料金を支払わなければなりません。段ボールは引越し用の特注品であり、かつ、定価で請求されますので、一枚につき300円~500円程度となります。注意して下さい。
なお、引越し業者を乗り換える場合には、乗り換え先の引越し業者にキャンセルの連絡と段ボール・梱包材の返却をお願いするという手もあります。引越し業者にとってはよくあることなので、契約時に依頼してみると快く受け入れてくれる場合が多いです。自分でやるのが面倒という場合には、是非試してみてください。
引越し当日が台風や大雪の場合はどうする?
引越し作業に支障のない程度の天候であるにも関わらず、依頼主がキャンセルや延期を申し出た場合は、キャンセル料金を支払う必要があります。
台風や大雪に関しては、ある程度事前に予測できるため、キャンセル料が発生しない2日前に引越し業者へ相談しておくと良いでしょう。また、台風や大雪の場合には、無料で日時変更をしてくれることも多いです。契約した引越し業者側に問い合わせてみましょう。
引越し当日に急病になってしまった場合、身内に不幸があった場合はどうする?
通常はキャンセル料金がかかりますが、急な事故や病気、身内の不幸などがあった場合には、無料で日時変更をしてくれることもあります。契約した引越し業者側に相談してみてはいかがでしょうか。
引越しキャンセルのまとめ
トラブルを防ぐためにも、契約時に引越し業者へキャンセルや延期をした際の手数料を確認しておくことが大切です。万が一、引越し間際に都合が悪くなった場合は、なるべく早く連絡をするようにしましょう。キャンセルや延期に関して、不安や疑問を感じた時は、上で紹介した標準引越運送約款を参考にしてみてください。
なお、当サイトお勧めの「引越しのムービングエス」のキャンセル料は、標準引越運送約款に則り前日10%、当日20%となります。(参考:予約をキャンセルすることは可能ですか?)
台風の場合は、キャンセル料を払うことなく、延期が可能です。(参考:台風を理由に延期は可能?延期の手数料は?)もちろん、台風の日でも引越しは可能です。(参考:台風が来ても引越しできますか?)
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